ついかっとなってやった。後悔は、少ししてる。
う〜〜納期納期。
今 納期に追われて全力打鍵している僕はデスマーチにいる、ごく一般的なウサミミ。
強いて違うところをあげるとすれば、ペアプロに興味があるってとこかナ…。
名前はid:kyon_mm。
そんなわけで夜も帰れずプロジェクトルームでバグと戦っていたのだ。
ふと見ると隣に一人の若い男が座っていた。ウホッ!テライケメン…
そう思っていると突然その男は僕の使っているマシンでコードをなおしはじめたのだ・・・!
やらないか
そういえば、このプロジェクトにはペアプロのマスターがいることで有名だった。
テライケメンに弱い僕は、誘われるままホイホイとドライバ役を彼に任せちゃったのだ。
彼……ちょっとワルっぽいF#erでid:bleis-tiftと名乗った。
関数型言語もやりなれてるらしく、コードを書くなり僕の書いたコードはラムダ式に置き換えられてしまった。
よかったのか。ホイホイナビゲータになって。俺はスパゲティコードだってかまわないで関数型にしちまう人間なんだぜ。
こんなこと初めてだけどいいんです…
僕id:bleis-tiftさんみたいな人好きですから。
うれしいこと言ってくれるじゃないの。それじゃぁとことん書いてやるからな。
言葉どおりに彼はすばらしいテクニシャンだった。
僕はというとラムダ式とパイプ演算子に書き換えられるコードの量に身をふるわせてもだえていた。
しかし その時予期せぬでき事が…
うっ…!カクッ…
ね 寝そう…
ん?もうかい?(AM 4時)意外に早いんだな
ち、ちがう…実はさっきからテストがしたかったんです。
徹夜してるのもそのためで…
そうか…
いいこと思いついた。
ユニットテスト書いてみろ。
えーっ!?
ユニットテストですかァ?
男は度胸!何でもためしてみるのさ。きっと関数脳に目覚めるぜ。
ほら、遠慮しないで書いてみろよ。
彼はそういうと、キーボードとマウスを置き、新規作成された空のユニットテストコードを僕の前につきだした
書いたことのない人にユニットテスト書かせるなんて、なんて人なんだろう…
しかし、彼の無駄が無くエレガントなナビゲータを受けてるうちに、そんな単体テストをためしてみたい欲望が……
それじゃ…やります…
カチャッ カタカタッ ッターン
かっ…書きました。
ああ…つぎは自動ビルドだ
それじゃやります…
いいぞ。単体テストのバーがどんどん赤くなっていくのがわかるよ
しっかりエラーをとらないとな
くうっ!青くなった…!
この初めての体験は、画面のボタンを押してはステップ実行するときでは知ることのなかった絶頂感を僕にもたらした
あまりに激しい快感に、単体テストでグリーンになると同時に僕はコードをリポジトリの中にコミットしてしまった。
「git commit -m "ああーっ!!"」
このぶんだと、そうとう苦戦してたみたいだな。
コミットファイル数がいっぱいだぜ。
どうしたい
あんまり気持ち良くて…
こんなことしたの初めてだから…
だろうな。俺も初めてだよ(あんなコミットログ・・・)
ところで、俺の障害票を見てくれ。こいつをどう思う?
すごく…厄介です…
厄介なのはいいからさ。このままじゃ俺も帰れないんだよな。
あっ…
今度は、俺がドライバの番だろ。
ああっ!!
いいぞ…
カタカタッ ッターン!!
いいナビゲータで、的確にバグの箇所を特定しやがる…!
寝…寝る…
なんだァ?
今交代したばかりなのに、もう寝るってのか?睡眠不足なんだな。(AM 5時)
ちっちがう…!!
なにイ?
レッドブル?
お前 そんなもんばっか飲んでると体壊すんじゃねえのか!?
しーましェーン!!
しょうがねえなあ
いいよ、いいよ
俺の飲みかけのがあるから、このまま飲んじゃえ
ドーピング状態でコーディングしまくるのもいいかもしれないしな!
---と
こんなわけで僕の初めてのペアプロ体験談はテライケメンと間接キスな結果に終わったのでした…