本入門記事の目的
2012年8月に.NET Framework 4.5がリリースされました。対応する開発環境としてVisual Studio 2012もリリースされ、Windows 8の時代に対応するアプリケーション開発の環境が整ってきています。Windows 8で動くアプリケーションには大別してWindows ストア アプリとデスクトップアプリケーションの2種類があります。Windows ストア アプリが注目されがちですが、デスクトップアプリケーションも従来と変わらず重要なファクターになります。今後は、デスクトップアプリケーションにもタッチ対応スクリーンへの対応や、拡大されたときの表示などに対応することが求められます。それに対応するためには従来のWindows FormよりもWindows Presentation Foundation(以下WPF)のほうが有利になります。
本書では、日本語としてまとまった情報がMSDN以外にあまりないWPF 4.5の現状を著者の自習も兼ねながらまとめることを目的としています。そのため、間違った情報を含んでいる可能性あるため、その際は記事にコメント頂けると助かります。
本書の対象者
本書は、以下のような方を意識して書いています。
具体的には以下のキーワードについて知っている方
- LINQ
- async, await
- ラムダ式
- Visual Studio 2012の基本的な操作方法について理解しているかた
- プロジェクトの新規作成やクラスなどの新規作成方法
- 参照の追加方法
- NuGetを使った参照の追加方法など
環境
本記事は、以下の環境で作成しています。
- Windows 8 Pro 64bit
- Visual Studio 2012 Ultimate
- (おそらくExpress Editionでも同様に作成可能なものが主になると思います)