かずきのBlog@hatena

すきな言語は C# + XAML の組み合わせ。Azure Functions も好き。最近は Go 言語勉強中。日本マイクロソフトで働いていますが、ここに書いていることは個人的なメモなので会社の公式見解ではありません。

ASP.NET MVC5 実践プログラミング読みました

最近ASP.NET MVCの吐き出すプロジェクトテンプレートが技術要素多すぎて、勉強しなおさなきゃ…と思ってた今日この頃にちょうどいい本でした。全10章からなる本ですが、内容は以下の3つに大別されています。

  • 導入編
  • 基本編
  • 応用編

導入編

ASP.NET MVCのViewとControllerとModelの基本構成要素のRazorとControllerとEntityFrameworkについて俯瞰的な説明がされています。ここを読むだけでも基本的なアプリケーションが作れるようになってます。

また、Visual Studioが吐き出すScaffoldingをベースにしてASP.NET MVCの機能を説明しているので、本でやった内容がVisual Studioと直接連携しているため、本を読んだ後にVisual Studioを操作して本とのマッピングがとても行いやすくなっています。

基本編

基本編で、導入編の内容をより深堀しています。View, Controller, EntityFrameworkについて、本当に詳しく書いてあります。各技術要素について説明するだけではなく、ViewHelperやフィルタなどについては自作する方法まできちんと押さえてあります。

個人的に一番アツイのはASP.NET MVC5について詳しく書いてある唯一の本であるという点以上に、EntityFrameworkの最新版についても、日本語のまとまった情報を扱ってる唯一の書籍(知ってる範囲でですが…)である点です。MS標準のORマッパーですが、いまいち情報が日本語で体系的にまとまって無かったのですが、この本は体系的にまとまっているため個人的にEntityFrameworkやりたい人にもお勧めしておきます。

応用編

応用編では、個人的にASP.NET MVC5のプロジェクトテンプレートが吐き出すコードが複雑化してる要因だと思ってる、ASP.NET MVC以外の技術要素について書かれています。 認証を扱うASP.NET IdentityやjQueryなど、最近のASP.NET MVCではないけどASP.NET MVCをちゃんとやるには押さえておかないといけない情報が詰め込まれていると感じました。

まとめ

ASP.NET MVCでプロジェクトをやるかたに是非読んでもらいたい一冊だと思いました。これ一冊あればASP.NET MVCは大体OKなんじゃないんでしょうか。

最近いろいろ情報が出始めてるASP.NET vNextでのMVCについても、この本でMVC5の知識をちゃんと押さえることで、vNextでは、差分さえ押さえればよくなるので効率的に今後学習を進めていくうえでも読んでおいて損はないと思います。

参考情報

この本の内容を抜粋した連載がBuild Insiderで行われています。本を買うか検討するのに役立つと思うので、買おうか悩んでる方はこちらを参考にしてみるのもいいと思います。